About us|当会について

Symnapse (シナプス) は、吹奏楽、現代音楽に関わりのある若手作曲家を中心とした音楽団体です。
音楽家団体「Symnapse」は、現在の音楽シーン、特に日本における現代音楽や吹奏楽の現状に問題意識を持つ若手音楽家によって、2022年4月1日に設立された。メンバーは全員吹奏楽経験者であり、現代音楽、吹奏楽の両面に携わっている。
現代音楽界、吹奏楽界の両者に共通する問題点は、その「内輪性」である。 現代音楽は専門家以外への周知がなされず、演奏会には殆ど関係者のみしか来場しないような状態に陥っている。 一方、吹奏楽は部活動のコンクールに代表されるような、演奏する行為に意識が偏った文化を形成してきた。そのことが、作品そのものを聴取する行為から遠ざけ、演奏から離れた愛好家はそのまま吹奏楽からも離れてしまう現状がある。演奏行為に重きを置いた作品の濫造も、吹奏楽作品を鑑賞することに意識が向かない一因だろう。
どちらも一部の関係者以外には見向きもされない閉鎖的なジャンルとなっており、このまま聴き手を増やさずにいれば、衰退の一途を辿るのは必然といえる。
では、聴き手を増やすにはどうするか。 Symnapseが掲げる目標は、この二つのジャンルを「繋げる」ことである。
現代音楽は音楽表現を拡げる様々な可能性に満ちており、聴き手は編成を問わず新たな音楽を望んでいる。一方で吹奏楽はクラシック、ポピュラーを問わずあらゆるジャンルを受け入れる懐があり、また演奏人口は国内でも群を抜いて多く、聴き手を獲得できる潜在的な可能性は高い。 吹奏楽を演奏行為中心の文化から「鑑賞対象としての吹奏楽」へと変革するべく、吹奏楽の世界に新たな作品を送り込み、互いの音楽の面白さを知ってもらうことで、この二つの音楽が「聴かれる」ジャンルとなるための一つの可能性を提示する。
脳の神経細胞を繋ぐシナプスは、神経に伝わる刺激を隣から隣へ伝達することで、その働きを活性化させる。Symnapseは現在の音楽シーンと聴衆の双方に働きかけることで、音楽のおもしろさ、奥深さを交響 (=sym) させていくことを目指す。