Works|演奏作品
キャンディロボ
作品について
本作品は、ブレーン株式会社によって委嘱された一連のフレックス編成のための作品の一つであり、2014年に楽譜が出版されている。「キャンディのロボットたちが行進する音楽」(楽曲解説より)と山根氏が述べている通り、作曲者らしいポップな音像が繰り出されてゆく。また、行進曲というスタイルは「イルミネイテッドベイビー」をはじめとした山根作品に頻出のものである。作曲者が初めて吹奏楽との接点を持ったという本作において、軍楽や学校行事における行進曲の存在を念頭に置いていたであろうことは想像に難くない。そのうえで、行進するのが「キャンディのロボット」であることを考えると、「甘くて可愛いライトな音像」を描いたという本作において作曲者が効かせた一つまみの毒が窺えるだろう。
もう一つの重要な点として、作曲者はこの作品について「どんなバランスの編成も、"劣った"ものにならないっていう、全部個性として肯定できるような音楽の核心を目指しました🌈」(山根氏Xアカウントより)と述べている。フレックス編成におけるアンバランスさを逆手に取った見事な発想であり、ある意味での社会との接続も意識されているだろう。
本日は、楽譜が指定する最小編成である6人と、本公演の最大人数である11人で合計2度演奏される。オプションである打楽器によるポップな装飾にも耳を奪われるが、管楽器の人数が増えたことによる「デコボコ」さの変化に何より注目していただきたい。(飯田)
編成
- Flexible