Works|演奏作品
空を飛ぶ家
管楽合奏のための組曲
作品について
本作品は、吹奏楽や固定編成の室内楽の下位互換としてではない、フレックス編成でこそ生み出し得る魅力をもつ音楽を模索したものである。
具体的には、Higher / Lower Groupそれぞれの1stパートのラインと打楽器だけで音楽を成立させている。2nd以降のパートに関しては1stパートを彩るように多様な重なりやずれを施している。団体によって楽器の数や組み合わせが変わることで異なる音響や色彩をもつ独自の音楽が発出し、またそのような音楽を探求できるように作曲を行なった。
そのような作品であるため、吹奏楽や管楽アンサンブルはもちろんのこと、金管バンドやサクソフォーンオーケストラのような同属楽器群による大アンサンブルでも演奏可能であり(ちなみに、Higher / Lower Group合わせて20パートを用意しており、本公演では全パートを網羅していない)、ぜひ取り組んでいただけたら幸いである。
作品は以下の4曲によって構成されている。
〈Overture〉ファンファーレ的な音型に始まる短い序曲。
〈Aria / 浮かぶ家の中で〉少し不穏な空気をもつ、「うた」が中心の音楽。じわじわと浮かんでいく家の描写。
〈Scherzo / 骨組みの奇妙なダンス〉Ariaとは打って変わってリズムが中心の諧謔的な音楽。さまざまに音がぶつかっていく。
〈Finale / 空を飛ぶ家〉モードクラスターを中心にしたカラフルな響き。家は完全に地面から解き放たれている。(姫野)
編成
- Flexible