Works|演奏作品

にじむファンファーレ

Composer湯地晃太郎
Duration8'00"

作品について

「自由」って何だろう? 何にも縛られず、誰の意見にも左右されず、自分で好き勝手生きていくことだろうか? そんな理想像を夢見ることはあれど現実問題そうはいかない。決まった時間に起きて決まった労働をし、そうこうしているうちに一日は終わっていくのだ。でも、バタバタとした日々の中で好きなことや自分らしいと思えることがちょっとでも出来たらどれだけ心の負担が軽くなるだろうか。画一的な社会に生きる我々において「少しでも自由でありたい」と思い続けることこそが日々を彩る最高の調味料となるであろう。

「フレックス編成」というどの楽器も同じ楽譜を演奏せねばならないという画一的な音社会。本作品はその中で各人が個性を出すこと、意思を表出することを讃美するファンファーレである。一見ばらばらに、適当に演奏しているように聞こえるかもしれない。しかしそれらが集まり、音楽のうねりとなって突き進んでゆく。一人ひとりの個性が輝く「虹色の夢」に向かって……。

なお、本作品は20世紀ポーランドを代表する作曲家、W.ルトスワフスキが用いた音楽技法「管理された偶然性」を参照している。それぞれの奏者が複数のフレーズを好きなように選択して自由なタイミングで演奏するセクションと、そうではないセクションとを行き来する。管楽器は3パートしか用意されていないが、3パートとは思えないほど多彩なめくるめく音世界を体感できるだろう。(湯地)

編成

  • Flexible